筆者は過去7度転職(しかも7回とも業種が変わっています)していますが、そのときの経験と感覚を思い出しながら、チェックポイントを書き出してみました。転職を考えている方の参考になれば幸いです。
1.現在の職場でパワハラ・セクハラなどのハラスメントを受けているか?
もしこの答えに「YES」と即答できる場合は即座に転職をお勧めします。はっきりいってこうした問題はどこの職場にも存在はします。
極論を言うと虐める人間は一定数どの職場にもいます。
ですが、それが今の職場に居続けることの理由にはなりません。もし、仕事自体は好き、というならば業界は変えずに転職する「転社」をお勧めします。
「イジメやハラスメントの原因は本人が作り出している」という人もいますが、たいていの場合環境を変えたら消えてしまうことのほうが多いので、まずは一人で悩まずいろんな人に相談しましょう。
2.すでに行く「当て」はあるのか?
転職をしたい、今の仕事を辞めたい、と考えている人のうち、ある程度でも「当て」がある人は少ないように思います。
実は転職活動で一番うまくいくのは会社に在籍しているときです。
いったん無職になってしまうと、それまでのキャリアがあったとしても、やや信頼性や説得力が薄れてしまう部分があります。
ハラスメントを受けていて会社から一刻も離脱しなければいけないような状況を除き、基本的には就職先の目処がつくまで今在籍している会社や仕事を辞めるべきではありません。
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3.「やりたいこと」「やりたくないこと」よりも「できること」「できないこと」を把握しているか?
「今でしょ!」のフレーズでお馴染みとなった予備校講師・林修さんが、以前テレビ番組の中でニートの人たちを相手にした授業で、縦軸に「やりたい」「やりたくない」、横軸に「できる」「できない」というマトリックスを書いていました。
林先生は自分の仕事を決めるとき、「やりたい」「やりたくない」よりも「できる」「できない」で判断し決定する、という話をしていました。
林先生はどちらがよいという結論を出していませんでしたが、「自分はできる・できないで判断したときのほうがおおむね成功している」「自分は失敗することが許せない性質だから、そちらを選ぶ」というような話でした。
これは新卒の社会人などにも見られる傾向ですが、「やりたい」「やりたくない」で就職を判断している人はほとんどの場合、就職を買い物と勘違いしています。
就職を「自分の身に着けるものを買うこと」のようにとらえているから「やりたい」「やりたくない」と考えるのです。
結果、適性のない仕事に就いて「自分のイメージと違った」とすぐやめてしまったり、どこにも適性のないところばっかりアプローチして採用してもらえず、ということになるのです。
「やりたい」ことで「できる」ことがある人は幸せですが、そのような仕事に就ける人は実際稀です。
たいていは「やりたくないけどできる仕事」か「やりたいけどぜんぜんお金にならない仕事」を我慢してやっているのです。
誰からも相手にされない「勘違い人間」にだけにはならないように
転職活動をする上で「勘違い人間」にならないことはとても重要です。
まずは自分の中で「できること」「できないこと」をまず整理し、その上でキャリアプランを再設計するところから始めることをおすすめします。