今回は有名な金持ち父さん貧乏父さんの要約や、キャッシュフローに関連する話、やばい名言、なぜ怪しいビジネスの勧誘などで紹介されるのかといった理由を詳しくみていきたいと思います。
金持ち父さん貧乏父さんとは
1997年に出版され話題になったロバート・キヨサキの著書「金持ち父さん貧乏父さん」シリーズは、日本で累計300万部、全世界で累計2800万部を突破し、ビジネス書としては空前のヒットを記録しました。
著者のロバート・キヨサキはベトナム戦争から帰国後、サーファー用財布の会社を設立したのち、さまざまなビジネスを展開した人物で、現在でもベンチャー投資や不動産投資で現役で活躍していると言われています。
金持ち父さん貧乏父さんの要約
全世界でビジネスマンの必読書とも言われている「金持ち父さん貧乏父さん」シリーズですが、いったいどういう内容なのでしょうか?
金持ち父さん貧乏父さんの内容を一言で要約すると「お金の奴隷になるな、ラットレースを抜け出してお金のために働くことをやめなさい」となります。
ラットレースとは働いても働いても資産が増えない状態のことを指し、そうした状態を抜け出すためにキャッシュフロー(お金の流れ)を学ぶことの重要性を説いています。
「金持ち父さん貧乏父さん」には主人公と、主人公の父(貧乏父さん)、友達のマイクのお父さん(金持ち父さん)が登場しますが、貧乏父さんと金持ち父さんの言動や行動を通してキャッシュフローを学ぶことの重要性がわかるようになっています。
金持ち父さん貧乏父さんのやばい名言
それでは金持ち父さん貧乏父さんにでてくる「これはやばい!」という名言を見ていきます。
中流以下の人間はお金のために働く
金持ち父さん貧乏父さん 改訂版
金持ちは自分のためにお金を働かせる
これがまさに金持ち父さんと貧乏父さんの違いを象徴する名言といえるでしょう。金持ちになるためにはお金を有効に働かせることが重要ということです。
いつか恐怖がなくなることを願いながら仕事をしてお金を稼ぐ、それでも恐怖がなくならないからまた仕事をしてお金を稼ぐ
金持ち父さん貧乏父さん 改訂版
金持ち父さん貧乏父さんで、何度となく言われるラットレースに陥る心理を指したやばい名言です。労働者と資産家の考え方がはっきりとでています。
金持ちになりたければ、お金について勉強しなければならない
金持ち父さん貧乏父さん 改訂版
金持ち父さん貧乏父さんではお金について勉強し、お金に対する認識を変えるよう、何度も何度も同じような話が出てきます。
金持ちは資産を手に入れる。
金持ち父さん貧乏父さん 改訂版
中流以下の人たちは負債を手に入れ、資産だと思いこむ
金持ちは資産(株式・不動産など)を手に入れ、それによってさらなるお金を生み出すのに対し、労働者の人はお金を稼いで家やモノなどをローンで購入し、借金の返済に追われることを皮肉っているやばい名言です。
資産は私のポケットにお金を入れてくれる
金持ち父さん貧乏父さん 改訂版
負債は私のポケットからお金をとっていく
金持ち父さん貧乏父さんではそれまであまり日本人にはなじみの薄かったキャッシュフローという概念が書かれています。まさにこのやばい名言はキャッシュフローの考え方を表現している名言と言えるでしょう。
私はセールスとマーケティングの能力ほど重要な技術はないと思う。たいていの人はセールスとマーケティングの能力を習得するのは難しいと思っている。その大きな理由は、拒否されることに対する恐怖、失敗をこやしにしてやる気を起こすものが勝者となり、失敗によって打ち負かされるものが敗者となる。
金持ち父さん貧乏父さん 改訂版
この言葉も金持ち父さん貧乏父さんでよく使われる名言です。失敗を恐れず失敗を利用してこそお金持ちになるという教訓です。
「それを買うお金はない」と考えるのではなく「どうやったらそれを買えるようになるか?」と考える
金持ち父さん貧乏父さん 改訂版
お金がないと否定的に考えて行動することをやめるのではなく、買えない理由をよく分析して行動することが大事という教訓です。
なにかあると人はすぐ否定的に物事をとらえたり、他人のせいにしたりしますが、まずは自分のほうを環境に合わせていこう、という考え方ですね。
金持ち父さん貧乏父さんに出てくるキャッシュフローとは
金持ち父さん貧乏父さんにはキャッシュフローという考え方がたびたび登場します。
キャッシュフローとは簡単にいうと「お金の流れ」のことで、会社の会計などで会社にお金がはいってくることをキャッシュイン、会社からお金がでていくことをキャッシュアウトといいます。
キャッシュの中には現金以外にも、預金や換金資産も含まれます。
また、キャッシュ・フローは
- 営業活動
- 投資活動
- 財務活動
の3種類に分けることができ、損益計算書や貸借対照表といった会社の体力や財務体質などを表書類の根本をなす考え方となっています。
金持ち父さん貧乏父さんのボードゲーム
金持ち父さん貧乏父さんの著者ロバート・キヨサキは1994年にビジネスの世界から引退した際、金持ち父さん貧乏父さんの考え方を広めるため、「キャッシュフローゲーム」というボードゲームを考案しました。
「キャッシュフローゲーム」は初級編「キャッシュフロー101」、上級編「キャッシュフロー202」、キッズ向け「キャッシュフロー for キッズ」と3種類発売されており、ボードゲームを通して資産形成や会計、市場の読み方、投資などを学ぶことができるゲームとなっています。
金持ち父さん貧乏父さんの著者ロバート・キヨサキの会社が倒産?
金持ち父さん貧乏父さんの著者ロバート・キヨサキはビジネスの世界で大成功していますが、実は2012年に会社を倒産させたことがあります。
当初、この倒産は資金繰りに行き詰まっての倒産ではないかとされ、「金持ち父さんがビジネスに失敗した」と噂されました。
しかし、実際はロバート・キヨサキの多額の個人資産を守るための計画倒産だったようです。ロバート・キヨサキは2012年4月、Learning Annex社から訴えられ、Learning Annex社に2400億円払うよう裁判所から命じられていました。
そこでロバート・キヨサキは自分の会社のひとつリッチ・グローバルを計画倒産させ、ビジネスの大半を別会社であるRich Dad Coに移しました。
これにより、リッチグローバル社に対する負債を踏み倒し、ロバート・キヨサキは個人資産を守ることに成功したのです。
金持ち父さん貧乏父さんが怪しいビジネスの勧誘ややばい詐欺に使われる理由
金持ち父さん貧乏父さんは全世界でビジネスマン必読の書とされていますが、その一方で日本では怪しいビジネスの勧誘や、やばい詐欺のネタにもよく使われるようです。
たとえばMLM(マルチレベルマーケティング、マルチ商法)の勧誘であったり、投資セミナーなどでも金持ち父さん貧乏父さんの話はよく使われます。
金持ち父さん貧乏父さんは上記で書いた通り、「セールスとマーケティングの能力ほど重要な技術はない」「失敗を恐れるな」「お金を稼ぐよりもお金を動かす」「それを買うお金はないと考えるのではなくどうやったらそれを買えるようになるか?と考える」といった名言が数多くあります。
こうした金持ち父さん貧乏父さんの名言は、ビジネスに対するマインドを高め、気分を高揚させる心理効果があり、やばい詐欺や怪しいビジネスの勧誘に引っかかりやすくなるのです。
また、こうした名言の数々が世界中でヒットした本の中で語られている、という事実が、本来はやばい詐欺や怪しいビジネスに信用を与えてしまうのです。
金持ち父さん貧乏父さんを使ったやばい詐欺や怪しいビジネスの勧誘にご注意!
金持ち父さん貧乏父さんは全世界的にヒットした非常に有名な本ですが、金持ち父さん貧乏父さんに書かれた名言を悪用してやばい詐欺や怪しいビジネスの勧誘に使われることもあります。
金持ち父さん貧乏父さんに書かれていることを鵜呑みにしてやばい詐欺や怪しいビジネスの勧誘に引っかからないようにしましょう。