半農半Xという言葉を聞いたことがあるでしょうか?今回は半農半Xについて詳しく調べるとともに、実際に半農半Xを体験した感想などを述べていきたいと思います。
半農半Xとは?
半農半Xは京都府在住の塩見直紀氏が1990年代半ば頃から提唱してきたライフスタイルとされており、自給農でまかない、残りの時間は「X」、つまり自分のやりたいことに費やすという働き方です。
半農半X受け入れ地域は?
半農半Xに関するプロジェクトは現在日本全国各地で動いています。ここでは各県の主なプロジェクトを見ていきましょう。
都道府県 | 市町村 | 内容 |
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北海道 | 滝上町 | 滝上町地域おこし協力隊員 |
青森県 | 弘前市 | リンゴ収穫体験ツアー |
岩手県 | 盛岡市 | いわて新農業人チャレンジファーム |
宮城県 | 農業研修 | |
秋田県 | 八峰町 | |
鹿角市 | ||
山形県 | 長井市 | 地域おこし協力隊 |
福島県 | 福島市 | 福島市農業体験ツアー福島県 |
茨城県 | ||
栃木県 | とちぎ就農支援サイトtochino(トチノ) | |
群馬県 | みなかみ町 | 14DAYS アグリチャレンジプログラム |
埼玉県 | 小川町 | 移住セミナー「埼玉ではじめる農ある暮らし半農半X&新規就農編」 |
千葉県 | 匝瑳市 | SOSA Project |
東京都 | ||
神奈川県 | 大井町 | 夢おおいファーマー制度 |
新潟県 | 胎内市 | 地域おこし協力隊 |
富山県 | 南砺市 | 南砺市移住ガイド |
石川県 | 能登町 | 複業村の農X in 石川県能登町 |
福井県 | ||
山梨県 | 甲府市 | 半農半X相談窓口 |
長野県 | 信州 農ある暮らし | |
岐阜県 | ||
静岡県 | がんばる新農業人支援事業 | |
愛知県 | あいちdeニューノーマルの選択肢、半農半Xな暮らしガイド ー買うからつくるへー | |
三重県 | 移住促進に向けた農山漁村魅力発信セミナー | |
滋賀県 | 滋賀もりづくりアカデミー 半林半X | |
京都府 | 綾部市 | 半農半X研究所 |
大阪府 | オンラインセミナー・農業体験会 | |
兵庫県 | 神戸ネクストファーマー制度 | |
奈良県 | 奈良市就農ツアー | |
和歌山県 | 半農半Xの生き方に触れる” 農ある暮らし体験ツアー | |
鳥取県 | ||
島根県 | 半農半X開始支援事業(ハード事業) | |
岡山県 | 新 見 市 | ス タ ー ト ア ッ プ 支 援、空 き 家 活 用 促 進 |
広島県 | 広島市 | 半林半X移住者支援事業 |
山口県 | 岩国市地域おこし協力隊 | |
徳島県 | 鳴門市 | 鳴門市移住促進パンフレット「半農半Xのススメ」 |
香川県 | 「かがわの中山間地域で半農半Xの暮らし」事例集 | |
愛媛県 | ||
高知県 | 四万十町 | 新規就農者への支援(就農準備金など) |
福岡県 | 福岡市 | 内野地区中山間地域振興協議会 |
佐賀県 | トレーニングファーム | |
長崎県 | 東そのぎ町 | [ムラ暮らしインターン] 半農半X編 |
熊本県 | ||
大分県 | 杵築市 | 杵築市半農半X支援事業 |
宮崎県 | ||
鹿児島県 | 阿久根市 | ニート版・半農半X |
沖縄県 | 営農講座 |
半農半Xのメリットは?
半農半Xのメリットとしては、天候・豊作凶作など不確定要素が大きく収入が不安定な農業と、その他の仕事を並行して行うことで、収入を安定させることができます。
また半農半Xで地方に移住することになると、都市部に比べて安い物件に住むことができたり、あるいは物価なども都市部に比べて安い場合が多く、生活費を少なく抑えることが可能です。
ときには近隣の住民の方から農作物などを大量にもらったりして野菜や果物・米などには困らないという場合もあります。
また過疎化していく農村部では農業人口が減り、田畑を継ぐ人が年々減っていますが、そうした田畑を新しく貸す先が増えますし、繁忙期の貴重な人手にもなります。
半農半Xで失敗しがちな例
半農半Xで失敗する例としては、農業もX(副業)も両方中途半端になり、収入が減ったり、体力を使い果たしたり、自由な時間などが減ってしまったりすることです。
農業は機械化が進んでいるとは言え、基本的には体力のいる作業が多いので、最初のうちはとくに農業に専念するか、逆に農業バイトなど休みが作れるような仕事から入る方がよいかもしれません。
広がっていく半農半X
コロナ禍後、リモートワークが増えたことにより、副業や複数の仕事を並行して行う人も増え、半農半Xというワークスタイルも注目を集めるようになりました。
また、近年では半農半X人材を呼び込むことにより、地方を活性化しようと考える自治体も多く、移住支援など手厚い支援があるところもあります。
農業という古くて新しいビジネスをはじめるいいきっかけかもしれません。