「ジャパンライフ事件」政界を巻き込んだ巨額詐欺についてまとめてみた

近年起きた巨額詐欺事件では桁違いに被害金額が大きく、しかも当時の政権中枢にまでその影響力があった可能性が指摘されているジャパンライフ事件についてまとめていきます。

ジャパンライフ事件概要

2020年10月29日、東京地方検察庁によってジャパンライフの元会長・山口隆祥が詐欺罪で追起訴となりました。

ジャパンライフ(現在は破産)は磁気治療器を販売している会社でしたが、「商品を購入してそれをレンタルすると年6%の利益が入る」と顧客に説明し、自社の高額商品を購入させるといった手法で荒稼ぎしていました。

ジャパンライフの行っていた販売方法は「レンタルオーナー契約」と呼ばれる手法で「オーナー商法」とも呼ばれます。

ジャパンライフ事件の逮捕者は

この事件ではジャパンライフ創業者の元会長・山口隆祥以外にも13名の人物が逮捕されております。

逮捕者のなかには元会長・山口隆祥の娘で代表取締役社長でもあった山口ひろみのほか、エリアマネージャーなども含まれており、組織的に高齢者の富裕層から多額の資金を集めていたことが明らかになりました。

ジャパンライフ幹部の現在

戦後最大規模の被害となった巨額詐欺事件のジャパンライフ事件ですが、現在その幹部となった人たちはどうなっているのでしょうか?ジャパンライフ幹部の現在を詳しくみていきたいと思います。

山口隆祥

2017年にジャパンライフは約2400億円の負債を抱え経営破綻しましたが、その後2020年10月にて非公開で債権者集会が開かれ、破産管財人から山口隆祥の資産は現在200万しか残っていないことが明かされています。

しかし、一部では山口隆祥はジャパンライフの破綻寸前に6000万近くの資金を個人口座から引き出したとも言われており、資産隠しをしているのではないか?ともいわれております。

山口ひろみ

山口隆祥の子供であり、ジャパンライフの元代表取締役だった山口ひろみは代表取締役社長辞職後、ジャパンライフの破産整理を進めています。

4億円あったと言われるジャパンライフの保有資産は現在不明となっておりますが、破産管財人の調べでは山口ひろみの現在の資産はほとんどないに等しい状況のようで、こちらも資産隠しが行われているのではないかと言われています。

石渡勝祥

石渡勝祥はジャパンライフの元海外支社長だった人物です。ジャパンライフ破綻直前に都内のタワーマンションの部屋を約1億3千万円で購入していたことがわかっており、資産隠しを行なっている可能性が高いと言われています。

オーナー(販売預託)商法とは

ジャパンライフが行っていたオーナー商法とは、商品を売ったのと同時に商品の権利を事業者が預かり、レンタルによる利息をうたって資金を集める商法です。

過去には金地金を使った豊田商事事件、和牛オーナー制度をうたった安愚楽牧場事件などがあります。

しかし実際にレンタルや資金運用の実態がなかったり、乏しいにもかかわらず資金を集める等の行為を行なっているケースが多く、詐欺犯罪の温床となっています。

ジャパンライフの磁気治療器の効果

ジャパンライフは高額の磁気治療器を主に高齢者に対して売りつけ、さらにはレンタルによる利息があることをうたって多額の資金を集めていたことがわかっていますが、実際の磁気治療器には効果があったのでしょうか?

一般的に磁気治療器には永久磁石による静磁場によるものと、交流電流を使った電磁場のよるものがあります。

電磁場による治療器のほうがより広範囲に磁場が影響し、血流や血行などを改善すると言われていますが、いずれも医学的エビデンスに乏しいものが多いようです。

そしてジャパンライフが販売していたという磁気治療器は家庭用永久磁石による磁気治療器といわれており、磁力自体も小さかったと思われます。

ジャパンライフに消費者庁から天下り

ジャパンライフにはなんと消費者庁から天下りしていた役人がいると言われています。本来違法な商売や禁止されている表示などをチェックする役割の消費者庁から天下りを受け入れていたとは驚きです。

 共同通信の報道にれば、天下りしたのは2015年夏まで消費者庁取引対策課の元課長補佐だった人物のようです。

この課長補佐だった人物はオーナー商法などに関わる預託法などを管轄し、ジャパンライフを担当していたと言われており、ジャパンライフ入社時に消費者庁の情報を流していたと見られています。

ジャパンライフと桜を見る会

ジャパンライフの山口隆祥元会長は安倍晋三前首相が主催していた「桜を見る会」に招待されていたことがのちに判明しました。

ジャパンライフの山口隆祥元会長は桜を見る会の招待状を自社の勧誘セミナーで配布する資料に載せ、首相とも繋がりがあるという信用付けのために使っていたようです。

安倍晋三前首相は臨時国会で桜を見る会への山口元会長の招待について「個人的関係は一切ない」「1対1のような形で会ったことはない」と述べました。

そして直接的な関係を否定したものの、推薦枠で山口元会長が招待されたことは事実であり、誰が推薦したのかは現在まで謎のままとなっています。

「ジャパンライフ事件」戦後最大級の巨額詐欺事件であり、政界との繋がりも指摘

ジャパンライフ事件は首謀者である山口隆祥元会長他幹部十数名が逮捕され、ジャパンライフも破綻したものの、以前ジャパンライフの資産の行方は把握されておりません。

また前首相の「桜を見る会」にどういう経緯で招待されたのか、どういうつながりがあったのかは依然解明されていません。

2017年7月末時点で契約者は6855人、預託残高は1714億円あったとされる顧客のお金はいったいどこへ消えたのか、また返済はされるのか。

ジャパンライフの顧客のほとんどは高齢者が占めており、早期の解決・返金が望まれますが、かなり難しい情勢のようです。

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