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〇〇になりたい!就職・転職で職業適性を調べるための3つのチェックポイント

筆者は中学・高校時代、まわりに将来、漫画家・アニメーター・ゲームクリエイター・小説家になりたいと思っている人たちに囲まれて過ごしていました。しかし、社会に出て実際にそうした職業についたのは私1人でした。

他の人達はサラリーマン・測量士・病院事務・公務員など現在は割とお堅い仕事についてたりします。そうした友達と筆者みたいな人間とは何がちがったのでしょうか?

1.職業適性は好きかどうかでは決まらない

漫画家やアニメーター志望の人で漫画やアニメが嫌いな人はほとんどいないことと思われます。しかしアニメ・漫画が好きなことと、アニメーター・漫画家になるための必須条件ではありません。

漫画制作やアニメ制作の大半は「絵を描く作業」です。つまり絵が素早く綺麗に要求通りのものが描けるかどうかで、採用してもらえるかどうかが決まります。

漫画やアニメが好きなこと・詳しいことは原動力にはなっても、職業適性を決める決定力にはなりません。

むしろ、現場としては「絵を描くこと」という職業適性があれば、漫画やアニメが嫌いで、詳しくなくても手伝って欲しいものなのです。

例えば、サッカーが好きでプロ選手は無理だけど、将来サッカーに関連する仕事に就きたいという人がいたとしましょう。そしてJリーグのチームの広報やグッズを企画販売している会社に就職したいとします。

その人がアピールするべきなのは、

ではないはずです。

それよりもJリーグの広報なら例えば、

など多種多様な能力と職業適性が必要なはずです。

まずは自分の能力がいかにその会社の仕事で通用するかをアピールしないとならないでしょう。サッカーが好きかどうかは実のところ職業適性とはあまり関係がありません。

2.職業適性の見つけ方は「感謝されたこと」があるか

転職や就職活動を始める前にまず考えて欲しいのは、今まで生きてきた中で、他人から感謝されたり褒められたりしたことは何か?ということです。

「電車でおばあちゃんに席を譲る」とか小さいことでもよいのですが、もっと具体的に継続した作業をして感謝されたことがあるかどうかです。

ちなみに筆者は子供の頃あまり友達が少なかったのですが、ある日学校に漫画やアニメの絵をトレーシングペーパーで書き写したものを持っていくとクラス中の子から「絵をちょうだい」といわれるようになりました。

トレースした絵なので上手いのは当然だったのですが、コピー機がそれほど普及していない時代だったので、写した絵でも需要があったのです。

そしてそれからは毎日絵をトレースしては学校に持って行き、みんなが感謝されながらもらっていくというのが続きました。

その後も絵を描くことで友達が増えていくことが多々あり、それが原体験となって絵を描く仕事やデザインの仕事をやるようになったと思います。

このように「なにかをやって人から感謝される」というのはかなり強力な体験であり、逆に言えばそうしたものがどこかにないと、職業としてやっていくのは難しいと思われます。

3.職業適性は好きかどうかよりも「苦にならない」かどうか

いくら漫画が好きでも「長時間椅子に座って細かい作業するのが苦手だ」という人にはまず漫画家は無理でしょう。営業マンが「人と話すのが苦手です」というのと同じくらい難しいことです。

職業を選ぶときに大事なことは、その仕事をやっていく上で一番辛いことが乗り越えられるかどうか?とシミュレーションしてみることだと思います。

「得意な作業がある」と同時に、通常ストレスになりそうなところが苦にならないというのは大きな強みになります。まずは業界の人から話を聞いて、その職業の大変な部分、辛い部分がどこなのかを知ることです。

就職してから「思ってたのと違った」といってすぐやめるケースの大半は、このシミュレーションができていない人です。

就職・転職では職業適性を重視すべき

以上、参考になったかどうかわかりませんが、「なりたい職業に就く」というのは実はかなり難しいことです。

そしてYoutuberや声優や医者のように人気のある職業ほど競争率も高く、職業適性があっただけでは就職できません。

またデザイナーやプログラマーみたいに実質「初心者お断り」の職業も存在します。

まずは自分の職業適性がどこにあるか?を想像してみることです。

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