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「2020 年間ビジターアンケート」にご用心!フィッシングサイトの罠

ネットブラウジングしていると突然ブラウザのロゴとともに紙吹雪が待っている画面が現れたことはありませんか?

現在「2020 年間ビジターアンケート」という名前のフィッシングサイトの被害が広がっているようなので注意してもらいたいと思います。

突然ブラウザからの通知に

インターネットを利用していて突然ブラウザから「ラッキービジターです」という通知にが出た人はいないでしょうか?

驚いた人も多いかと思いますが、これはフィッシングサイトと呼ばれる詐欺サイトの一種で、個人情報やクレジットカード番号などを抜き取るために作られた偽のページになります。

アンケートに答えるとiPhoneがもらえるとのメッセージが

メッセージには「iPhone 11Proが当たるチャンス」と書かれており、そのまま「OK」のボタンを押して進むとFacobookのようなデザインのアンケート画面が出てきます。

そしてアンケートに答えると「商品在庫があるか調べます」というような画面になり、その後iPhoneが100円で買えるような商品画面が登場します。

クレジット番号の入力画面が表示される

ビジターアンケートでさらに進むとクレジット番号の入力画面になり、それと同時に「オファーの残り時間」が表示されます。

しかし、この残り時間が曲者で、かなり残り時間がやたらと短いだけでなく、時間内で入力したとしてもエラーとなります。

そしてエラーの画面が出たのち、今度は250円で景品が購入できる画面に移動します。

そしてその後何度もクレジット番号を入力してもエラーは続くため、何回もカード番号を入力してしまったり、いろんなカード番号を試してしまったりしまう人もいるようです。

2020 年間ビジターアンケートの正体

「2020 年間ビジターアンケート」はブラウザの会社からのプレゼント付きアンケートを装っているものの、詐欺サイトになります。

「2020 年間ビジターアンケート」のようなクレジット番号を偽のサイトで入力させて盗み取るような詐欺をフィッシング詐欺と呼びます。

フィッシング詐欺とは

フィッシング詐欺はAmazonやGoogle、Appleなどの有名企業などからのメールを装ってアカウントのログインパスワードを入力させたり、金融機関を装った通知で口座番号とパスワードを抜き取ったりする詐欺になります。

フィッシング詐欺はログインアカウントやパスワードなどを盗み、クレジットカードなどから大金を引き出すのが目的です。

フィッシング詐欺のサイトは非常に精巧な画面で作られており、画面デザインも大手企業のものと酷似しているため、一見しただけではなかなか正体に気付くことが難しいようです。

そのため、あとから被害にあったと相談する人が多く、全世界でフィッシング詐欺の被害は広がっています。

アンケートに答えてしまった!という方は

もし、あなたが景品欲しさにビジターアンケートに答えてしまったとしても、アンケートだけであれば基本的には何もする必要はありません。

ビジターアンケートのアンケート画面はブラウザーの会社を装うために作られたものであり、それにより個人情報を収集しているわけではないからです。

ただしフィッシングサイトの中にはアンケートで個人情報の細かい内容まで聞いてくるサイトもあるため、一般的には気をつけた方がよいでしょう。

あくまで今回のフィッシングサイト「2020ビジターアンケート」ではそこまで心配することはない、ということです。

クレジットカード情報を入力してしまった!という方は

クレジットカード情報を入力してしまった場合は、まずクレジットカードの裏に記載されているカード会社のヘルプセンターなどに連絡してください。

そしてフィッシングサイトにクレジット番号を入力してしまったことを伝えてください。まだ請求されていない場合は事前に対策をしてもらうことができます。

またすでにクレジットカード会社から明細が来てから気がついた場合もクレジット会社に連絡し、不正利用による請求の取り消しを申請しましょう。

ただし不正利用による請求の取り消しには書類提出が必要で、しかも書類が郵送されえてから60日以内に提出しないと取り消しができませんので注意しましょう。

※カード会社によっては書類提出の期間が違う場合もあるのでカード会社に確認してください。

2020 年間ビジターアンケートの対策

画面に出てくるとうっとおしい「2020 年間ビジターアンケート」ですが、このビジターアンケートに対する対策を詳しくみていきたいと思います。

2020 年間ビジターアンケートの消し方

「2020 年間ビジターアンケート」の画面の消し方ですが、そのままブラウザを閉じてもらうか、タブごと消す必要があります。

画面内の×ボタンを押したり、再読み込みしても元の画面に戻るだけですので、ブラウザのタブごと、あるいはブラウザごとそのページを消すようにしましょう。

フィッシングサイトを通報するには?

フィッシングサイトを発見した場合はフィッシング110番に連絡してみてください。

通報には上記のような情報が必要です。

また、下記のサイトなども参考にしてみてください。

フィッシング対策協議会

フィッシングに関する情報収集・提供や、フィッシング対策ガイドラインを公開

JPCERT/CC

フィッシングサイトの閉鎖依頼等を受付

Google セーフ ブラウジング チーム

Googleが運営しているフィッシングサイト通報フォーム

フィッシングサイトをブラウザに表示させたくない場合は?

GoogleChromeやFireFoxなどのブラウザは、近年フィッシングサイト対策を強化しており、ブラウザに「セーフブラウジング」などの機能を追加しています。

しかし、年々どころか日々フィッシングサイト側も工夫しており、あの手この手で対策を掻い潜っていますので、結局のところいたちごっこになっているようです。

フィッシングサイト対策に唯一有効だとされているのが「uBlock Origin」などのコンテンツブロッカーです。

しかしこうしたブラウザ用のプラグインやアドオンを使っていても、100%大丈夫という保証はなく、基本的に怪しいサイトを見かけたら情報を与えないというのが一番の対処策のようです。

自分が運営しているサイトにアンケートが表示された場合は?

サイトを閲覧しているときに引っかかって被害に遭うこともありますが、自分が運営しているサイトにもこのアンケートが表示されてしまった場合も、自分のサイトへのアクセスを妨害されていますので被害甚大です。

自分が運営しているサイトにアンケートが表示された場合は、サイトの脆弱性を突かれてページのリダイレクトがかけられ、フィッシングサイトに移動させられている場合がほとんどのようです。

特に昨今はWordPressによって作られたサイトがフィッシングサイトに利用されているケースが多いようです。

もし心当たりがあれば上記の対策を試してみましょう。

2020 年間ビジターアンケートに注意しよう

「2020 年間ビジターアンケート」は実は「2019 年間ビジターアンケート」「2018 年間ビジターアンケート」と、ここ数年間名前を微妙に変えているフィッシング詐欺サイトです。

今後もURLや名前を変えて同様のフィッシングサイトが登場することもありますので、注意しましょう。

また、注意喚起をしていただける方は以下のはてぶボタンをクリックよろしくお願いします。